愛の園施設長武藤直二さんの報告(9月5日20時)です
修女院建物の直接の被害はありませんが、旧施設から使用し現在は修女院の排水処理に利用している大型の浄化槽建屋が崩落の危険があり、修女院礼拝堂の基礎も土がえぐられています。
更なる崩落につながる危険があるため下の道路で崩落土砂を片付けていた業者に避難を勧めその後町に連絡して全面通行止めにしてもらいました。
念のためシスター達には深和ホームのゲストハウスにお泊りいただくことにしました。
断水の原因は離れた本管の破損でしたが、深和ホーム、修女院への引込管がこの斜面に埋設されていて寸断されたことも重なったことがわかり、架設工事を発注しました。
復旧には3~4日かかる見通しです。
深和ホームの処理済排水を流す配管が同じ斜面に通じていて途切れたので別方向につなぎ変える工事を発注、斜面上にある電柱も道路側に傾いたので、別回線から電力供給するよう繋ぎ変えの工事を発注しました。
深和ホームとステパノ館に仮設トイレ5台を設置、町から深和ホーム、修女院、ステパノ館用に給水車1台を常駐してもらっています。
ポリタンクを深和ホーム世帯分購入し各戸に配布しました。
深和ホーム入居者の入浴は愛の園の一般浴室を利用してもらうことになりホームの車で送迎しています。
昼食、夕食はお弁当に切り替えさせていただきました。
初めての経験で右往左往した一日でしたが、深和ホームの入居者の皆さんには状況を説明し、節水他協力をいただいており感謝です。
また多くの業者の方々に集まっていただき、助言や提案をいただきました。
高地京都教区主教、上富田町長・副町長にも視察いただきました。物的被害に止まっていることにも感謝します。
先ほど親交のある田辺市龍神村の特別養護老人ホームで、多くの入居者が生活する中、断水、停電、食料不足、職員の被災・通勤途絶などでたいへんなご苦労をされているとの情報が入りました。
道路が寸断されヘリ空輸以外には支援が届いていないようです。
地域ぐるみでの迅速な支援が求められています。